「歪んだクラシックス」London × 岡山産アルチザンデニムブランド FAGASSENT(ファガッセン)

オリジナルのベルトループ補強

デニムパンツ最大のウィークポイントを克服するために。

僕は服を作る時、実際にその服を着た人が何をするのかをかなり考えます。

デニムパンツなら、例えば穿く時。

ウエストまで上げる時にベルトループを掴んでグッと引っ張る人は多いと思います。ステージに上がる直前のアーティストの中にも、こうやって気合を入れている方を何度も見たことがあります。

何気ない動作ではありますが、これを何度も繰り返していると、当然ベルトループの付け根には負荷がかかります。
僕はここを、デニムの中でも特に弱点になりやすい場所だと考えています。
この問題への対処方法はいくつかあります。
ベルトループを少し長くして弱い位置を避けたり、その位置自体にループを付けなかったりする考え方もあります。
それも一つの正解です。
でも僕は、そこに、その長さのベルトループがある姿が好きなんです。
デザインとしてもいい。
それに、実際にデニムを穿く人間として考えても、その場所にループがある方が使いやすい。
だったら、「弱いから無くす」という選択をするのではなく、残したまま強くできないかを考えたい。
そこでFAGASSENTでは、後ろ側のベルトループの足を、バックヨークの切り替え部分にかかるように配置しています。
表から見ると普通のベルトループですが、裏側では、生地の折り返しや縫い代が重なっている部分を横断するように縫い付けています。
一枚の生地だけに力を受けさせるのではなく、生地が重なっている場所を利用して固定する。
ほんの少し縫う場所を工夫するだけですが、その考え方には僕の服づくりがかなり表れていると思います。
僕は、デザインと機能のどちらかを簡単に諦めたくありません。
格好よくしたら使いにくくなった。
丈夫にしたらデザインが変わってしまった。
そこで終わるのではなく、もう一度構造を考える。
残したい形があるなら、残せる方法を考える。
僕にとってものづくりとは、そういう小さな問題を一つずつ解いていくことでもあります。
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